真南風は1997年に、石垣昭子、真砂三千代、真木千秋が一緒になり始まりました。
個々の活動を持ちながら、顔を合わせればこの理想のものづくりに心がくつろぎ、創造の活力が自然に湧き、時がきたら発表してきました。
沖縄・八重山発信の新しいカタチの衣づくりが、さらに熟成し、八重山を日本の玄関にして世界に広がりつつあります。
2018年、石垣昭子、真砂三千代が、北インドの ganga maki 工房に滞在し、現地の芭蕉や苧麻による糸作り、様々な植物による染めなどの仕事が手から手へと伝授され、つくって着る楽しみも体験。
八重山西表島で石垣昭子と石垣金星により長年育まれてきた「暮らしの中の布作り」が根付きました。
その西表島とヒマラヤの麓で、苧麻を植え、芭蕉を倒し、糸を紡ぎ、機にかけ、藍、紅露、福木、ガジュマル、夜香木などで染め、海でさらされ、真南風の衣がつくられます。
一人の力には限界がある。「三人寄れば文殊の知恵」という。シマでも火の神は三個の石が立っている。一個欠けても安定しないのだ。
なぜか長老の私を支えてくれる真砂三千代、真木千秋がこれまで同志としてコラボが続いているのも、マカ不思議な出逢いに始まり繋がってきた。多様な繋がりから多くを学びながら、真南風は自由を拡げいつしか染織りのシガラミが溶け出して来た。
リアル日常に美しく役立つ衣や布はどんなモノだろうか?
モノがあふれる混沌の時代、ささやかな提案をさせて頂きます。
profile|
昭和13年10月1日生まれ
1980年より西表島租納生まれの石垣金星を伴侶とし、紅露工房「くうるこうぼう」開設。西表の歴史と文化を基本にしゼロからの出発。
地の利を活かした染め織り、稲作儀礼に学ぶ。衣と食の根が同義である事を確信。モノ、コトの繋がりを見る。
与えられた環境のなかで、逆境力をバネに、一期一会の命を国内外のメディアをとおして発信。
終活の峠をゆるゆると生きる。糸の道に終わりはない。
西表島の染織家・石垣昭子さんとの始めての出会いは原宿。新しい工芸の流れを作った「現代の道具展」のプロデューサー今井俊博氏の紹介だった。
「石垣島へ嫁ぐ女性の嫁衣装を作って欲しい」昭子さんからの依頼で始めて西表島の工房を訪れたとき、昭子さんは絹と芭蕉の糸でベールを織っていた。窓から光が差し込み、その織物は神々しかった。「布は祈り」探していた答えがそこにあった。
東京で服飾デザイナーとして働いていた二十代半ば、インドへの旅がその後の衣デザインの原点になっている。布を巡る旅は続き西表島でその本質に出会った。同じように島通いをしていた千秋さんから「紅露工房で会議をする仕事をしよう」と三人の共通イメージを形にした真南風は生まれた。それから二十数年、それぞれの仕事とは別の思いの深い出来事として真南風は存在している。この出来事が何処へ向かうのか、楽しみな夏になりそうだ。
profile|
インドへの旅をきっかけに、一枚の布を纏うことにアジアの衣の原点を視つめ、日本古来の結ぶ・重ねる・ひねる、などの伝統的な着付による衣制作をしている。
自然素材布でつくる衣「Afa」(1986年)
オーガニックコットンの日常着「Life afa」(1999年)
お茶をテーマにした茶衣(さい)を茶会形式として京都建仁寺両足院で発表。(2020年)
著者に「風着color of india」(文化出版局)
中国シルク博物館「現代の中国服」作品収蔵(2018年)
私にとって真南風は、暮らしの中の布づくりを示してくれた一番大切な存在だ。
沖縄八重山・西表島の紅露工房に行き、畑や田んぼの周りに生き生きと育っている糸芭蕉を見て、芭蕉を織ることに憧れた。私は沖縄に生まれなかったけど芭蕉が大好きだ。何年も何年も西表に通っているうちに実感したのは、芭蕉だけは「糸でわけてください」とは言うことのできない素材だということ。これは暮らしながら自分で育て、自分で糸にするものだと…。気がついたらヒマラヤの麓で仲間たちと芭蕉を育てて十余年、収穫ができるようになってきた。「忙し
い忙しい…と芭蕉に耳を傾けていないと、芭蕉は自分で倒れてしまう。しっかりと芭蕉の声を聞けると、ちょうどの時に上等な糸芭蕉が収穫できて、隣には子供の芭蕉が育っているよ」と以前に石垣昭子さんから聞いた。今まさにそこのところで格闘している。自然とともにいることはさほど簡単ではない、去年はあんなにすくすくとよく育った藍が今年はなかなか育たない、などいろいろなことがある。素材になる植物と日々対しながら、織物づくりをしていると、素材
の中に、また糸にするすべての手仕事の中に、心がときめくような美の発見がある。
糸の秘めるエネルギー、なりたい形を、できるだけ素直に布にしたいと思う。そして出来上がった布はすべて、西表の海でさらす。それらの布を安心して真砂三千代さんに託す。三千代さんの手になる衣は、糸や布がさらに息を吹き替えしたかのように、生き生きと私たちを包む。だから私にとって、真南風の衣がこの上なく心地良く、カッコイイ衣なのである。
profile|
東京、武蔵野の野原でころげまわって遊び、籠を編む母の背中を見ながら育つ。
80年代は東京やアメリカの美術大学でテキスタイルデザインを学び、在学中は織物をつくりながら自分探しが続く。卒業後、ニューヨークや東京にてテキスタイルデザイナーとして働く。その間も手織りが恋しく、手織りが暮らしの中にあるところ、中南米、東欧、アジアの国々を尋ね、インドに至る。
90年に東京の山里、あきる野に住みついて創作活動をはじめ、インドと日本を行き来するようになる。同じ頃、沖縄西表島の染織家、石垣昭子さんと出会う。
数年後の1997年に服飾デザイナーの真砂三千代さん、石垣昭子さんとともに真南風プロジェクトを始める。
2006年あきる野の仕事場「竹林スタジオ」の敷地内に直営店「竹林shop」をオープンする。
2010年にヒマラヤの麓にganga工房を立ち上げ、まもなくStudio Mumbaiのビジョイ・ジェイン氏に出会う。
2017年に3千坪の敷地に農園、藍窟、染場、機場、縫製場、ギャラリー、を具えたganga maki 工房をビジョイ・ジェインとともにつくりopenする。
現在は年間 9–10ヶ月間 ganga makiで暮らしながら素材となる植物を育て収穫し、繊維、糸、染料としてインド各地の天然素材とともに、織物、衣、ありとあらゆる繊維でできるモノを作っている。短い日本帰国では必ず西表島にも滞在している。
インド原産の食材であるゴーヤーやヘチマ、冬瓜を(できるだけ西表島から)取り寄せて料理。ganga工房でも常食しています。そして今回のスペシャル「西表のカマイ」カレーも。
6/26(月)ー30(金) 11:00-15:00
インスタグラムはこちら
戸倉城山の麓にある古民家カフェ。佐賀have a nice coffee焙煎のブレンド2種、コクとほのかな甘味の深煎り「鍋島」、すっきりしたフルーティな酸味の浅煎り「しろやま」。深煎り豆で淹れるカフェラテは、気分でラテアートも。
6/24(土)、28(水) 11:00–17:00
インスタグラムはこちら
あきる野小和田の薪窯パン屋。国産有機小麦の食事パン、焼き菓子、季節のコンフィチュール、そして沖縄の島バナナを使ったタルトも。
6/24(土)、25(日) 11:00–17:00
インスタグラムはこちら
仲良し姉妹の珈琲店。オリジナルブレンドの深煎り(グアテマラをベースにケニアとコスタリカを配合)、そのほか二つの豆を用意。アイスカフェオレ、ホットハーブティーも。
6/25(日)ー27(火) 11:00–17:00
インスタグラムはこちら
レアチーズと平飼い卵のクレープ沖縄産パイナップルのソースで。他、vegan sweetsも。
6/26(月) 11:00–16:30
インスタグラムはこちら
井戸端で揚げる季節野菜のサモサ3種
6/26(月)、27(火) 11:00-16:30
インスタグラムはこちら
五日市にある小さな焼き菓子屋。珈琲に合うような焼き菓子をピックアップしてお持ちします。
6/27(火)、28(水) 11:00-16:30
インスタグラムはこちら
スッキリとした飲み口のオリジナルブレンドを提供。各種焙煎豆の販売も。
6/29(木)、30(金) 11:00-17:00
市内二宮にあるちょっとユニークな珈琲屋さん。詳しくは地元紙「西の風新聞」の記事参照。
インスタグラムはこちら
自家栽培の米を使ったサクホロ米粉クッキー。オレンジシナモン、ラベンダーココア、タイムココナッツなど8種ほど。米粉シフォンケーキの生クリームサンドも。米粉のクッキーは小麦・卵・乳製品不使用。
6/29(木)、30(金) 11:00–16:30
インスタグラムはこちら