絲絲雑記帳

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/01/99-00/「建設篇」


7月15日(月) 工房発掘

 よく古代遺跡に「工房跡」の発掘例がある。縄文時代の石器工房とか土器工房とか。
 昔の工人たちの営みがしのばれる。
 今、弊染織工房でも発掘作業が行われている。
 縄文ほど古くはないが、様々な織物が姿を現している。

 じつは来月3日から始まる「8月の竹林」向けの作業だ。
 この「8月の竹林」展には、例年、変な物が出品される。
 真木千秋の掘り出し物だ。
 ちょうど今、本人が一時帰国している。
 雨の連休でもあるし、その作業に勤しんでいるというわけ。

 皆さんもご存知のごとく、モノって、知らないうちに増殖するものだ。
 加齢につれて忘却速度も早まるから、納戸や物置にもぐりこむと、思わぬ貴重品も出てくる。
 懐かしの新井淳一布とか、パリで買った眼鏡とか、ポータブルHDとか、スマホ充電コードとか…
 ま、そういうのは余禄として、けっこうご紹介できそうなのがある。
 敷物や袋物、衣類やインテリア — 試作品や参考品が主だ 。その中には往年の名手ワヒッド製織の布を使った上衣も。
 あと、真木千秋が古道具屋で購入したきり全然使っていなかった長火鉢とか、レモングラスで作ったスクリーンとか、アンツクの籠とか、ちょっと変わったものもある。欲しい人いるだろうか??

 雨はそぼ降り、発掘作業はいつ果てることもなく続く。
 (物置も片付くしちょうど良い)
 


7月12日(金) ヒグラシ記録

 こちら関東地方は、梅雨らしい日々が続いている。
 太陽というものの存在を忘れそうだ。
 気温も低目だから、楽と言えば楽。
 そんな今日の夕暮れ、畑に出ると、遠くの森からヒグラシの声が聞こえてくる。
 今年初めてだ。
 いそいそとカレンダーに書きこむ。

 ヒグラシは私の最も好む生き物のひとつだから、毎年初鳴きを記録している。
 紀元2000年から、インド滞在時を除き、昨年まで18年分の記録がある。
 それによると、初鳴きの平均は、7月2日。
 今年7月12日は、今までで一番遅い記録だ。
 平均から10日も遅れている。
 同時期に鳴き始めるニイニイゼミも、まだ鳴いていない。

 今年はちょっと異常なのかも。
 新聞紙上では1993年の冷夏も取り沙汰されている。
 あの時はウチもタイ米を買って食べたものだ。
 残念ながら当時はヒグラシ記録をつけていなかったので、同年の初鳴き日はわからない。
  (わが愛用のパソコンにカレンダーソフトがついていなかったせい)
 タイ米は好きだから別に問題はないが。
 インドでも似たような米を毎日食っているし。


7月7日(日) そういえば牽牛織女

 今日は7月7日。
 神奈川の平塚あたりでは七夕祭が行われているはずだ。
 ただ、太陽暦の7月7日は関東地方では通常、梅雨の最中。牽牛織女のランデブーもなかなか叶わない。
 本来の七夕は太陰暦の7月7日だ。太陰とはお月さんのこと。

 今、私ぱるばは信州上田の実家にいるのだが、このあたりの七夕は毎年、月遅れの8月7日だ。有名な仙台七夕も同日である。
 今年はたまたま朔日(新月)が8月1日なので、月遅れの8月7日がピッタリ太陰暦の7月7日にあたる。これはおそらく29.5年に一度の現象であろう。
 ともあれ、本日にしても空模様はイマイチであるから、七夕は月遅れの方が良かろう。子供も夏休み中だし。

 ところで、GangaMaki工房の様子を目にする日本人がよく口にする感想は、「織り手は男の人なんですね」というものだ。
 中国には「男耕女織」という言葉があるが、日本も機織りは女の仕事という感覚がある。
 GangaMaki工房の織工は現在8名ほどいるが、すべて男なのだ。それで日本人などは奇異に感じたりするのだろう。

 インドでは、主として男が、職業として機織りをする。
 そもそも手織の作業はけっこうな力仕事なので、織り手も体力が必要だ。大機を操るには手足も長い方が良いし、ジャカード機の上によじ登ったりもする…。それゆえ、職人として機織りを生業とする場合、男性的ボディの方が有利だとされる。
 そうした事情で弊工房の手織職人も今のところすべて男だという次第。

 ただ、インドも日々変化している。工房も日々変化している。
 数年後には、世界中から元気な女子が集まって、機の前に座っているかもしれない。






 

7月6日(土) 緑の絨毯

 今朝、インドのGangaMaki工房から写真が送られてきた。
 畑の様子だ。(左上写真)
 若草が一面に茂っている。牛を連れてきたらさぞや喜ぶだろう。
 しかし、そういうわけにもいかない。大事な藍畑だからだ。

 工房敷地に隣接する畑を借りて、一ヶ月前にインド藍の種を蒔いたのだ。
 右写真がそのときの様子。
 カラカラに乾いて、不毛の荒れ地のようだ。こんなんで藍が育つのだろうか?という風情。
 しかしその後、ときおり降雨を見るようになり、ついに数日前、この地方も雨季入りしたようだ。
 左右の写真を見比べるとわかる通り、一ヶ月間で大きく様変わりだ。北インドの気候の極端さがわかるだろう。

 この一面の若草。ほとんどが雑草だ。
 これを人手で除草し、藍を育てる。
 左下写真、白い↓の先が、藍の芽。クリック拡大すると、マメ科特有の複葉がわかるだろう。
 やっと芽生えたばかりの小さな藍の木だ。(インド藍は小灌木である)。藍だけ残して除草するのも容易ではない。
 もうちょっと効率的な栽培法もあるんだろうが、このあたりで藍を育てているような話も聞かないので、自分たちで試行錯誤するほかない。
 病害虫対策とか、いろいろ難しい問題がある。


 

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