Giccha ギッチャ糸
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Makiでいちばん良く使われる糸。
インドの野蚕タッサーシルク(タサール蚕)の穴開き繭からズリ出して紡がれる。
光沢ある小麦色を呈するが、繭の品種や個体差により、色の濃淡がある。
手作業で紡がれるので、紡ぎ手によって太さや風合いも異なってくる。
タサール蚕はインド各地に産するが、Makiでは中部チャッティスガール州産の糸を使用。
染色を施すことなく天然の色を生かして使われる。
繭から手でズリ出され、ほとんど撚りもかけられていないので、軽くてサラサラした特有の風合いが生まれる。空気が紡ぎこまれたような糸。それを緯糸として織って使っていくとほんとうにその心地よさがわかる。
色も風合いも自然をそのまま感じさせてくれるような糸。
糸の組み合わせによっていろいろな使い方ができる。綿×ギッチャで丈夫な座布団地もできるし、ウール×ギッチャであたたかな冬用の布、黄繭×ギッチャで軽くてさらっとしたストール、などなど。 |
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かつては上写真のように、太ももの上で軽い撚りをかけるのが一般的であったが、今では下写真のように壺の底で撚りをかける手法もある。
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