白色の焼き物だが、白磁とは違う。
 柔らかな釉薬、不均斉なカタチから、不思議な温もりが伝わってくる。
 焼き物の里・多治見で日常の食器を作り続ける安藤雅信。
 今さらご紹介するまでもあるまいが、現在本邦における旬の陶芸家のひとりだ。

 彼の展示会をMakiで…という話が出たのは、かれこれ三年以上も前のこと。
 鳩首協議の結果、「2006年の晩春にMaki青山店で!」という運びになる。
 ところが、その直前に店が消え去ってしまう。

 そしてこのたびついに、竹林Shopにお目見え。
 布以外では初の展示会だ。
 白釉のほか、黒釉、灰釉、銀彩 etc…。
 百種・五百点ほどの安藤器が並ぶ。
 是非お運びあれ!!

(工房訪問記も併せて御覧を)  

安藤雅信のうつわ

2007/5/19(土)〜5/27(日)
11:00-18:00
期間中無休・カフェもオープン
5/19(土)15:00〜安藤雅信お話会
竹林Shop・Akiruno, Tokyo 
オランダプラター L
白結晶マット釉
33×24cm 10500円
左)銀彩イタリア六角深皿
25cm

右)銀彩口丸楕円反鉢
17cm 9450円
平安朝のカタチ。李朝テーストの灰釉。
灰は工房の薪ストーブでクヌギを燃やして作る。
堅手段皿
L 27.5cm 10500円
S 17.5cm 6300円
上)黒丸細コーヒー S
H 9.5cm 3675円

下)黒正角ソーサー
10cm 2100円
オランダ皿 M
22cm 6300円
赤陶土×北欧テーストの結晶マット釉薬
銀彩口丸楕円平鉢
21.5cm 9450円
左)グラタン皿
19×13.5cm 2625円
右)手付グラタン深鉢
17×12cm 3675円
リム細角皿
16×13cm 3150円
正角薄氷皿 S
緑黒釉
9.5cm角 2100円
リム広正角小皿
白結晶釉
6cm角 1575円
黒長角皿
黒結晶釉
15×7.7cm 2625円
 ごらんの通り、安藤雅信の作品は、その知名度から想像するより、かなりリーズナブルで求めやすい。
 「適正価格で売りたい」という考えがあるからだ。
 この仕事を自分一代で終わらせず、ずっと継承されるものにしたい。
 それで、名前が売れようが売れまいが、同じ価格で提供する ― 。
 それが安藤の姿勢だ。
 (それゆえ品薄になったりもするのだが…)
 今回も800円の箸置きから。
左)銀彩ピューター・モンゴル徳利
H 14.5cm 10500円

右)銀彩腰張反煎茶
5250円
銀彩の皿(左)とカトリ(右の二つ)
彫刻的な作品も…(現在製作中)
黒釉と銀彩で、ふた物に。
黒釉を施し、香炉に。
くり抜き、黒釉を施し、皿に。