東京西多摩、秋川の清流を見下ろす崖上 |
十二月も間近の青山。 今日から「ウールの奥行き展」。 朝から途切れることなくお客さんの来訪を頂き、ありがたいことである。 展示会にあわせて少々趣向を変えた店内を見回すにつけ、感慨もまたひとしお。 もうお聞き及びの向きもあろうが、このMaki青山店、もうじき店じまいの仕儀と相成る。 じつはこのたび、ビルのオーナーが替わったのだ。 それに伴い、テナントに総退去のお達しが。 あはれ店子(たなこ)には、なすすべもなし…。 今日も、来訪のお客さん、口々に惜しんでくれる。 ま、惜しまれるウチが華であろう。 具体的な閉店日については、また追ってお伝えしよう。 いずれにせよ、そう遠い先の話ではない。 なくなる前にせいぜい来て頂けたらと思う。 来週火曜にインドへ向かう真木千秋と私ぱるば。 どんなふうに店を閉じようか、今、思案の最中。 写真は本日撮影の店内の様子 |
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沖縄・西表島で開かれた「島人文化祭」に三人で参加する。(真木千秋・大村恭子・太田綾)。 空いた時間を見ながら、西表の草木で糸も染める。 左はフクギで染めた黄色。 |
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右側は紅露(くうる)染め。 糸はどちらも「赤城の節糸」。(手引きの絹糸) |
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芭蕉の糸取りを体験させてもらう。 手前の嬉しそうな男児は、やはり五日市から参加の服部クン。 |
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座繰りを指導する真木千秋。 これはかつて上州で習ってきた技だ。 器具類も上州製。 |
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天候はあいにくだったが、若者達は海でフィーバー。 | |||||||||||||
インド行きを月末に控えた真木千秋。 竹の家で布づくりの準備だ。 今日はログウッドで糸染め。 ログウッドというのは、南方由来のマメ科の木だ。 残念ながらこの辺では生えない。 心材を使って、ごらんの通りの紫色が出る。 色々なシルクを染めたが、これは赤城の本糸(ほんし)と呼ばれるもの。 手引きの「座繰り糸」の中でも最高級とされ、タテ糸にも使える糸だ。 これが今回インドに渡り、ストールに織り込まれることになる。 |
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作業の合間に、かわるがわる縁側で吊し柿づくり。 ぱるばの実家から運んできた渋柿だ。 その数ぜんぶで197個。 軒下に吊すと、すだれのようだ。 見た目はゆかしいが、ひとつ50gほどあるから、かなりの重量になる。 上手にできあがったら、来春のオープンハウスで振る舞う予定。 (それまで残ってたらの話だが) 衣食住トータルに面倒見るMaki Textileである。 屋根や庭先にケヤキの落ち葉の積もる、「竹林」の秋。 |
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たまには私も出演しようということで、今日12日。 大木の切れ端と格闘しているところ。 最大径60cmもある大物だ。 いつになく真剣な表情である。 じつはコレも、来年のオープンハウス向け。 テーブルにしようという魂胆だ。 小さなチェーンソーには少々荷が重い。 紫煙がもうもうと立っている。 |
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秋の日も暮れ、ライトの中で記念撮影。 野外食卓セットだ。 テーブルが杉で、ベンチは主にヒノキ。 これ、材料費はタダ。 ぜんぶ昨日、近所の材木屋からもらってきたものだ。 布にしろ、木材にしろ、切れ端は有効に活用すべし。 |
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「てんだいうやく」と読む。 名前からもうかがえるように、漢方の薬木らしい。 和歌山県の熊野にあるギャラリーから、その実が送られてきた。 Makiさんにぜひ染めてもらいたいという。 ウチは染屋ではないのだが、熱意にほだされ、やってみることにする。 |
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実で紫系の色が出るという。 そこで、発色の一番きれいな、Maki特製・手引き春繭糸を染めることに。 媒染は、ミョウバン、石灰、灰汁を使ってみる。 結果、ミョウバン(アルミ)がいちばん紫っぽかったかも。 しかし、紫といっても、写真のごとく、紫味のグレーという程度であった。 バラ科の鉄媒染でよく目にするような色合いだ。 堅牢度などは不明。 ともあれ、秋も深まり、野外の焚き火も楽しい季節となってきた。 |
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真木千秋、二週間にわたるシンガポール+インドの旅を終え、昨日帰国。 雑記帳にも書いたが、シンガポールでは小さな展示会を催す。 その写真を持ち帰ってきたので、ちょっとご披露しよう。 |
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展示会場となった、ちょっとコロニアルな屋敷。 プールつきの豪勢な個人宅であった。 |
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内部の様子。 リビングの吹き抜けの天井から布が舞う。 竹を使って布を吊すなど想像外であったようで、家族の皆さんも楽しんでいた模様。 |
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庭にあるノニの木。 ハワイにもいっぱいあって、最近は日本でも「ノニジュース」で注目を集めている。 日本では「ヤエヤマアオキ」として沖縄八重山諸島にわずかに自生。根から赤系の色を出す貴重な染色植物だ。 |
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地元、染織研究グループの会長さん。 苧麻糸づくりに興味津々。 |
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