10月2日(月) 地固まる!?

 するべきことはしたつもりであったが、開けてみないとわからないこともある。
 その筆頭が雨であった。
 今までのオープンハウスではほとんど降られたことがなかったので、ちょっと意識から欠落していたのかもしれない。

 このたびは、オープンの初日から、しっかり降られた。
 そこで今朝、男衆総出で雨対策を施す。
 デッキの上に雨よけシートを設けたり、アプローチに砂利を敷いて歩き易くしたり。
 これでなんとか、雨ニモマケズの態勢になった(かな)。

 それからもうひとつ。
 カフェのタンドール(炭火竈)が雨天では稼働できないことが判明。
 そこで降雨時にはチャパティ(インドのパン)の代わりに、バスマティ・ライスを供することにする。
 これはインド最高の香り米で、カレーとの相性が抜群。
 私は個人的には、こっちの方が好きかもしれない。
 これは、雨の日のお楽しみということで。

10月6日(金) 大雨

 しかし、今週はよく降る。
 今日なんかは10月としては記録的な大雨だそうだ。
 上写真は雨よけシートから噴出する雨水。

 ま、中途半端な小雨より、これくらい豪快に降ってくれれたほうが気持ち良い。
 この大雨をついて、皆さん来てくれるのである。
 信州松本からマイクロバスで来たグループ、大阪から車で来た家族、千葉から二日連続で来た人等、まことに有難き次第。

 雨の日も風情があって良いものだ。
 カフェも待ち時間なしで食べられるし。
 下写真はカフェから遠望した秋川。
 川幅いっぱいに増水している。

 あした来る人は、秋川橋から下を覗いてほしい。
 濁流が渦巻いて、一大スペクタクルかも。

10月7日(土) 晴れた!

 雨は風情があるのだが、昨日のはちょっと風情があり過ぎた。

 一夜明けて本日7日。
 空は一転、晴れ渡る。
 一週間ぶりにして、今イベント開始以来初の晴天!!

 それで記念写真。
 上左は入口から望む竹の家。
 上右は竹林Shop(左)とチャイ屋(右)。
 秋の日差しの清々しい一日であった。
 下写真は「椅子張りワークショップ」の一コマ。
 二時間近くかけて一通り椅子張りが完了したところ。
 よくできました! とみんなで拍手している。
 かくして今週、32脚のMaki布椅子が誕生したのであった。
 左端が講師の大村恭子。

 このワークショップ、予想以上の反響で、すぐに定員いっぱいになる。
 リクエストがあったらまた開講するそうなので、興味のある人は大村講師に打診のこと。

 明日はオープニングイベント最終日。
 午後二時からはMaki Textile ファッションショーがある。
 今回は私はじめ男衆4名が楽士としてライブミュージックを担当。
 この日のために夜な夜な練習を重ねて来たのである。
 ご近所の皆さん、サクラでいいからご観覧を!! 

10月10日(火) おひろめ最終日

 一昨日の8日は、竹林Shopおひろめの最終日。
 秋晴れのすばらしい一日だった。
 当日のスペシャルイベントは、「Maki衣ファッションショー!」。
 当日のスナップショットをいくつかご紹介しよう。

 なお、明日からShop は毎週、水・木・金・土オープン!
 朝日の中、キッチンの打合せ。
 ファッションショーの楽隊。
 左からぱるば(バンスリ)、ラケッシュ(タンプーラ)、ひびき(ジャンベ)、服部(パーカッション)、真木千秋(おまけ)。
 みんなMaki衣を羽織っての登場だ。
 出番を待つ身長136.3cmのモデル。
photo by Kaori Ohtani
 ショーのひとこま。
 着付けは福岡から駆けつけてくれたラッピングコーディネーターの沼田みよりさん。


10月31日(火) Nasi Nasi の Cap

 
気がつくと、10月ももう最後。
 朝晩めっきり涼しくなり、庭のケヤキも盛んに葉を落としている。

 今日は静岡からパタンナーの太田綾がやってくる。
 12月インド出張の打合せだ。
 その太田綾の周囲が、やたら騒々しい。
 何事かと思ったら、スタッフの間で帽子をかぶり回している。
 そこで私もひとつ奪って、記念写真。
 左から、服部・太田・ぱるば。
 (私の帽子には尻尾がついている)

 実は来る11月23日から、竹林Shopで今年最後の展示会「Nasi Nasi の冬」がある。
 そのとき帽子も展示しようということで、太田が試作してきたのだ。
 Nasiというのは、当スタジオ人気のナーシ糸
 タッサー繭のヘタの部分から紡がれる暗褐色のシルクだ。

 ただし、写真の試作品はナーシ布製ではない。
 これをタタキ台にして、考えてみようというもの。
 Makiで帽子を企画するのは、おそらく今回が初めて。
 力強い布だからシンプルな形にしようか、厚手だからふっくらさせようか、等々、いろいろ思案しているようである。
 スタッフの間では人気上々だが、さて、実現するか!?


11月4日(土) 嵐の賜物

 
日本の南の果て、八重山諸島の波照間島から荷物が届く。
 フクギの樹皮。
 波照間出身の船附(ふなつき)クンが送ってくれたものである。
 しかも四箱!
 写真はそれを整理するラケッシュ君と真木千秋。

 フクギの樹皮は黄色を出す染料だ。
 琉球紅型(びんがた)の黄色もこのフクギ。
 当スタジオでも重宝している。
 黄色を染めたり、藍をかけて緑色にしたり。
 ただこのフクギ、沖縄では風よけの屋敷林に使われる大事な樹木なので、めったやたらには伐らない。
 あちらの染織家も、台風で倒れたり、工事で伐採したものを利用するようである。

 このところ毎年、八重山諸島に強い台風が襲来する。
 昨年は観測史上二位の強烈版。
 今年のはそれを更に上回る、史上最強のものであった模様。
 それで島のあちこちでフクギがなぎ倒され、横たわっているという。
 その皮を剥いで、乾かして、送ってくれたのだ。
 今回のは、主に昨年のもの。
 欲しければまだ送ってくれるというが、これだけあれば、まず二年は困るまい。
 南の島の嵐に思いを馳せつつ、せっせと糸を黄色に染めよう。


11月24日(金) 葉っぱの絨毯

 
竹林Shop・初の展示会「Nasi Nasi の冬」。
 今日で二日目。
 実は私ぱるば、仙台に出張していて、今日の午後、帰竹する。
 帰ってびっくり、葉っぱの絨毯!

 ここ竹の家には五本ほど大きなケヤキがある。
 それが毎年今ごろ、枯葉を雨アラレと降らすのである。
 その掃除は、もっぱら用務員たる私の仕事。
 今回の展示会に備えて、三日前の火曜にも二時間がかりで掃いたのだ。

 このたびはブロワーまで買い込んで、いつになくキレイにする。
 ところが掃除するそばからチラホラ舞い落ちてくる。
 そして三日たつと、ホレこの通り。→
 みごと一面に葉っぱが敷きつめられている。

 とってもキレイ。
 掃除してしまうのがもったいない。
 しばらくそのままにしておこうかと思う。

 ちなみにこの葉っぱ、腐らせると良い肥料になる。
 腐 葉土となった昨年の葉っぱを、ちょうど今、畑に鋤き込んでいるところ。


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