6月2日(土) オープンハウス点描 | ||||||||||||||
ようこそ!
竹林の入口。 竹を組んで布を垂らす。 |
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母屋の二階から垂れる絹布。
風をはらんで大きくふくらむ。 |
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チャパティづくりのワークショップ。
みんな写真を撮ったりメモしたり熱心。 日毎に話が上手になるラケッシュ君。 |
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カフェのテラスには、Maki布でできた日よけがつく。
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明20日(水)からカディ展。 インド伝統の手紡ぎ手織り綿を使った夏向けの衣展だ。 私ぱるばはこの春、二度にわたって南インドのカディ産地を訪ねる。 そのときの写真も含め、カディ展にまつわる諸々をご紹介。 |
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場所はカルナタカ州の北部、ヘブリ村。同州はインドで三番目にカディ生産の盛んな州だ。 この建物はヘブリ村のカディ共同作業場。 常夏の地なので、厚い土壁で熱暑を防ぐ。 |
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改良型のチャルカで糸を紡ぐ村の女たち。 カディは農村部の大切な産業なので、国や州の政府も、綿の品種や器具類の改良に取り組んでいる。 各村には専門の技術員がいて、紡織の指導を行う。白いシャツ姿がその指導員。 |
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織る前に糸に糊付けする。 ここは小麦の産地なので、糊も小麦糊。 |
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タテ糸づくり。 Makiの工房に比べるとずいぶん小さなドラムだ。 整経機が左に傾いているのは、屋根が低いせいか。 |
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共同作業場のほか、家庭にも機がある。 これは自宅の地機(じばた)で機織りする老農夫。 |
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機を織る若い主婦。 今回はたまたま白(生成)ばかりだが、糸染めした色物も織られている。 |
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Makiのクールビズ。 上は茶綿×生成のメンズ半袖。 下はメンズパンツ。 半袖は試作品なので残念ながら非売品。 |
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アライ・ラマこと、群馬・桐生のテキスタイル・プランナー新井淳一さん。 真木千秋と新井氏との関係はこちらを参照。要するに真木千秋のラマ(導師)のひとりなのだ。 四年前の03年にはMaki青山店で伝説的な個展「未来へのVintage展」も開催している。 本日、台風先駆の雨をついて桐生までやって来たのも、来年春の展示会の相談だ。 来年3月初旬、Makiでは二度目となる新井氏の個展を企画している。 今度は竹林の敷地いっぱいを使って、「生成」をテーマに展開する予定だ。 会期中に喜寿を迎える新井氏は竹林に数日滞在し、野外展示やらワークショップやら…。 青山ではできなかったことをいろいろ企んでおられる。 私邸の倉庫には、氏が今までに作ってきた生成の織物が二百点ちかく出番を待っている。 研究のため幾つかサンプル生地をもらってくる。綿ラッセル織、ウール×木綿ジャカード織、木綿楊柳(ようりゅう)、等々。 おそらく人類史上かつてない生成の展示会になるであろうとのこと。 さて、アライ・マジック、今回はいかなる仕儀と相成るや!? |
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倉庫の生成・木綿生地。
これはタテ糸にゴムが織り込まれ、切って腰に巻くとそのままスカートになる。 |
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アフリカの長衣を着てリビングでくつろぐアライ・ラマ一世。 | ||||||||
明日、7月20日(金)から29日(日)まで、竹林Shopにて真南風(まあぱい)開催! 昼ごろ葉山から真砂三千代さんが到着。ウチのスタッフとともに衣の展示作業に励む。 夕刻には石垣昭子さん一行5名が到着。朝7時40分の船で西表を出たという。竹林は一気に八重山カラーに染まるのであった。 もう午後の8時になるが、まだ皆いそいそと明日の準備に走り回っている。 お祭りだ、これは。(空模様は怪しいが…) |
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展示作業中の真砂三千代
奥の壁面には石垣昭子工房の手織りストール。 |
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軽やかな真南風の衣。
上・ドゥンギ 下・カカン |
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カラフルな肩掛け布(上段)と、エプロン腰巻(下段)
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庭の香草茶屋。
おなじみ小林響(ひびき)クンがスタンバイ。 なお真南風終了後、この竹製モニュメントは撤去される。 |
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今回のスペシャル・スイート「ルトネ」
インド・ヒマラヤ地方の素朴な菓子。 すこぶる堅くて、アゴの健康に良さそう。 竹林ではいろいろ変わったものが食べられる。 |
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西表から届いた野菜。
左・ゴーヤー、上・ヘチマ、右・マクワウリ (下のインゲン豆はぱるば作) カレーとなって供される。ちなみにヘチマもマクワウリもインドが原産。インド料理には非常に相性が良い。(マクワウリはサラダになる) |
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7月20日から29日まで竹林Shopで開かれた、真南風(まあぱい)展。 関東地方の梅雨明けは平年20日なので、真夏の展示会を想定していたのだが、本日30日になってもまだ明けない。 ただ、イベントの開かれた最初の三日間は毎日、夜だけ雨が降るという奇跡的な天候。おかげで暑くなくて良かった。 それでは昭子・三千代・千秋の三役が揃い踏みしたその三日間の様子を、ちょっとお伝えしよう。 |
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初日のトークショー。
スディナを着た石垣昭子さんが、西表島・紅露工房の染織について紹介する。銀幕に映写されているのは紅露(ソメモノイモ)を刻んでいる写真。 昭子さんの隣はEAC代表の今井俊博さん。 |
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二日目のファッションショー。
母屋の二階で真砂三千代さんがモデルさんたちに着付けをしているところ。 三千代さんならではのヒラメキの布づかい。 |
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カフェの前、テラスの周辺が客席となり、「真南風の曲」に合わせて、モデルさんがひとりひとり静々と歩いたり、ハラリと布をひらめかせたり。
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最後に一同、そろって登場。みんな何やら嬉しそう。
カラフルな衣が竹林の緑に映える。 |
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三日目の染めワークショップ。
フクギの黄色で絹地を染める。この黄色はかつて琉球王朝の王族にのみ許された高貴な色であった。 中央に染色指導の石垣昭子さん。 |
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染め上げた布の前で記念写真。
それぞれ自分の作品を指さしている。 無地、絞り、グラデーションなどいろいろ。今ごろ皆さんの首許を飾っているのだろうか。 |
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現在インドでは真木千秋ほか三名(大村・太田・服部)が布&服づくりに勤しんでいる。 その現場から便りが届いたのでお伝えしよう。 経済発展の著しいインドでは今、急速に社会整備の作業が行われているようである。 従来のようなのんびりした「インド的」なやりかたは、だんだん通用しなくなってきているようだ。 |
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今回はデリー開発の波に洗われ、いろいろと大変。 まずは来て1週間目に突然、私たちの機場(はたば)に退去命令が出て、その翌々日、近くの機場に仮引っ越し。 ここ数年、慣れ親しんだ機場だったのに…。 なんでも、その場所は農業地域なので、製造業は許されないとのこと。 それでみんなでお引っ越ししたわけ。 引っ越しの翌日はすごかった。まず機(はた)を調整しなければならない。 大工が一台一台幅をのこぎりで切って調整。どんどんかんかん、ホコリだらけでものすごい音。 今まで涼しく織ってた経糸もカットされて運ばれてきて、もう一度違う機を調整して織り始めるんだから…。 本当にすごい作業だった。今やっと落ち着いて、みんな織れる状態になったところ。 ここは空気もあまり良くなくて、機場の中も暑い。 連日38度で、もうダウン寸前。私もトシだねえ…。 でもみんながよくしてくれて、例えばそこに住んでいる家族の1室を、私たちが休めるよう昼間は明け渡してくれたり。 織り師たちも突然の引っ越しだったので、ちょっと居心地が悪そう。 タテ糸職人パシウジャマは絶対(!)にここには寝泊まりできないと言って、元の機場から毎日バスで通ってきてる。彼がいないと仕事にならないんだけど、今日なんか1時間半も待たされた。 シャザッド(カリスマ織師)だけが元々ここで仕事していたので、涼しい顔して飄々と織ってくれているので助かってるけど。 この件に関するニルー(私たちのパートナーで工房主)のコメント: 「ホント、神に感謝するわよ ― 近くに機場があって、そこには機はあるけど、織師はいなくてね。こんな場所がなかったら、いったいどうなっていたことやら…」 アジェイ(ニルーの夫で社長)のコメント: 「インドでは常に130%の備えをしていないといけない。そうして初めて100%が達成できる。いつも25%のロスはあるからね」 ただこの機場は周りに自然もないし、いつまでもは居られない。 それでニルーたちも新しい場所を探してくれて、先日みんなでその下見に行ってきた。 そのときの写真も送ります。
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旧機場最後の日
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仮の機場で機の調整
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涼しげに織るシャザッド
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白+緑+藍生葉の新ストール
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新しい場所を見る真木千秋と工房長
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九月に入り秋雨前線のもとウソ寒い竹林であるが、インドはまだまだ夏真っ盛り。 帰国を数日後に控え、最後の追い込み中である。 写真が数葉届いたのでご紹介しよう。 写真コメントは大村恭子。 |
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新しいストール。
耳がきれいな緑色で格子柄。 少し小さめで、すっご〜くかわいいです。 |
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大判のウールとシルクのストール。
細い格子でナーシ糸を飛ばして織っているので、心地よいテクスチャー。 包む感じで使える秋冬のストールです。 |
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夜ごと宿舎で服の打ち合わせ。
試している服は春用のジャンバースカート。 |
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機場で苧麻を巻くまきちあき。
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8月29日に山口和宏さんとお会いして、来年四月の展示についてお話しました。浮羽(うきは)に行くのはこれで3回目。いいところです。吉井町の「井戸」(ここには山口さんが古材でつくったテーブルなどが使われています)でおいしいうどんを食べてから、山口さんの工房へ。 いつもの山口さんのペースでお話がぽつぽつ進みます。ゆっくりと、でもたしかなことばで。これは山口さんのものづくりと同じですね。 今度の展覧会は青山のお店で個展をしていただいてから4年ぶり。さて、どんな会になるのでしょうか。 お話では大きくふたつのポイントがありました。 ひとつは、このごろはテーブルウエアの展示会が多いので、家具もぜひ見てほしい。東京なので、あまり大きな家具ではなく、若い女性でももてるようなものをつくられるそうです。スツールや小さなテーブルなど。 前回大人気だった「こっぱくん」は木っ端の不足からつくれないとのこと(木っ端といっても大きな材の端なのでそうそうつくれないらしい)。ちょっと残念だったのでがっかりしていたら、「もっといいものをつくりますよ」と山口さん。いったいなにが来るのでしょうか? もうひとつは、竹の家は木々に囲まれているので、森の中でごはんを食べるように、木のそのままを感じたい。これはオイルフィニッシュさえしない彫ってペーパーをかけただけの生成の器が、山口さんご自身が好きだ、ということにつながっています。 ただし、何も塗っていない皿は従来の常識では「汚れやすい」ので、そこをどうみなさんと共有できるか、が悩みでもあり、鍵になります。粉引きの器のしみを雨漏りといって愛でるのか、汚れとみるか、とも似た問題です。何も塗っていないものと、オイルフィニッシュしたものとふたつをつくられる予定だそうです。 |
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椅子(奥)と スツール(手前) |
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そしてお皿と家具の関係のお話もありました。 千秋さんの布も、タッサ−シルクナーシを多く使ったざっくりとして乾いた感じのものと、赤城の節糸のように光沢があって薄手のものがあるように、山口さんもふたつをもっているそうです。 家具はわりときっちりスマートにつくって、お皿はノミの跡が感じられるざっくりとしたもの。どんな人でもその人それぞれのふたつをいったりきたりしているのかもしれませんね。そんなことをお話しました。今回は、トチの木で大皿をつくられるそうなので、とくにざっくりとしたものになるでしょう。 山口さんはコネ鉢をつくるのではないけれども、昔の人がつくったコネ鉢がトチやクリだったので、それにならってトチで大皿(大鉢というのかな)をつくる。トチをたくさん使うのははじめてだそうで、自分でも楽しみなんですって。 山口さんは、竹の家の近くに流れる川のほとりもお好きだそうです。川べりで遊びたいとおっしゃってました。 そういえば、ずっと前に千秋さんがそのほとりのお家に住んでいたとき、私も一緒に河原でパーティーをしたりしたな、と思いだしました。竹の家にいらしたら、みなさんも川べりをどうぞ。 山口さん、最後に力強く「いいものをたくさんつくっていきますから」といってくださいました。かっこいいですねえ。ありがとうございます。わたしたちも山口さんの展覧会のために場をととのえてお待ちしましょう。 その日は何も塗っていない小さな四角皿をいただいて帰りました。普通のごはんの取り皿にも使って、どんな風にかわっていくのかを感じてみるつもりです。来年の4月までにお皿にも自分にも何か変化があることでしょう。。。うーん、お皿は楽しみですが、自分は??? ともあれ、4月が待ち遠しいです。 |
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生成(上右の二点)と オイル仕上げ(左)。 ともにクルミ材。 |
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ナラ材の丸皿。 下の原木から彫り出す。 |
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明日9月22日から10月1日まで、ここ竹林Shopでグドリ展が開かれます。 店内はご覧の通り、いつになく華やか。 |
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ジャケットやベストも勢揃い。 価格など詳しいことはこちらを参照。 写真クリックで拡大 |
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小物もやっと出そろいました。
手前は方袋(はこぶくろ) 写真クリックで拡大 |
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スカートもいろいろ。
写真クリックで拡大 |
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オープン一周年ということで、お買い物の皆さんにはもれなく粗布を進呈!(食品は除く) またお食事の皆さんにはチャイを進上。 |
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