暮れも押し迫った12月18日。場所は竹林の庭先。
空間設計アーティストの小林響クン、またもや何かを作り始める。 材料は、前日に竹林から切り出した孟宗竹。 |
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その三日後の23日、すなわち昨日。響クン泊まりがけで作業である(右側の人物)。
屋根には透明波板とヨシズを張って、日よけ雨よけ。 床には割竹を張る。 左側の助手は服部謙二郎。 |
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そして本日完成。
題して「竹の台(うてな)」。 さて、何に使うか。 ご飯を食べたり、昼寝をしたり、あるいはただボーッと座ったり…。明朝は雪みたいだから、雪見酒とか。(チト寒いか) ところで私ぱるばは明後日からしばらくインド。ゆえに今年の竹林日誌もこれにて最後。 みなさん良いお年を! |
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Makiのトビ職人・大村恭子、3メートルのハシゴ上で決死のディスプレー。(ホントは服部謙二郎あたりがやるといいのだが、あいにく高所恐怖症) 長く垂れるはナーシ絹の布。 |
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階下の風景
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キッチンではラケッシュが牛乳からパニール(カテージチーズ)作り。好評タンドールロールの具となる。 鍋はインドから持参の銅鍋。ムガール帝国時代から使われる手造り鍋だ。内側は錫メッキ。これで調理すると美味しくなるらしく、首都デリーの5つ星ホテルのキッチンはすべてコレだという。 手前の白い容器には絞りたてのレモン。これを牛乳に注いでパニールを作る。(タンドールロールは土日のみ) |
外側を蔽う布が「おくるみ」。首回りや腰回りに。(42,000円) 内側に覗くのは「さんかく衣」。(42,000円) |
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外では毎日、楽しい藍染作業。 おととい新井淳一さんの許から運んできた生成布を染めてみる。するとこんなふうにカラフルに変身。 左側:濃色が綿、淡色がポリエステル、無染部分は不明。 右側はウール布だが、濃色部には綿が使われていると思われる。 藍の場合、綿や麻が良く染まり、ウールや絹はそれに次ぐ。通常の草木染めはその逆だ。そして化繊は一般に染まりづらい。 だから様々な素材を使った布に植物染料を施すと、染着度の違いによりカラフルに変身する。 |
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今回の灰汁発酵建てで染め始めてから約三週間。 藍は元気です。 寒いので水温を保つのには苦労していますが。 左上写真は赤城の座繰り絹糸。藍が元気なので、毎日三回染め重ねて色を見ています。 Aは三日間、九回染めたもの。 Bは二日間、六回。 |
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こちらは手紡ぎの木綿。 綿は長い間藍液に漬け込んで染めます。 これは三回染めたところ。 ケヤキの木漏れ日を浴びています。 |
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いろいろ染めています。 竿の上にちょこっとのっているのが、沖縄・八重山の苧麻。よく染まります。 右の端っこは綿。下のかごの中はアバカ(フィリピンの糸芭蕉)。三つ立っているのは中国の苧麻。 布は真南風の端裂などを縫い合わせて、ちくちくとさしたもの。 左下、切り株の上にある赤いものは畑の唐辛子を乾燥させたもの。 |
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福岡県のうきは市に、木工作家・山口和宏さんを訪ねる。 福岡県中部、筑後川に潤される筑後平野にある。東隣は大分県の日田だ。 ここ「うきは」は柿の名産地。山口家の庭にも一本あったので、ひとつ所望する。山口さんが剥いてくれた。ジューシーで美味い。(竹林も今年は柿が豊作だが、やっぱ本場には負ける) |
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山口家。 山口さんが手ずから作ったという。 緑あふれる静かな山裾にある。 まわりはぜんぶ柿畑。 右隣に工房がある。 |
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数日前から火を入れたという薪ストーブの傍らで、香り高い珈琲を淹れる。 山口さんの木製食器はこうした生活の中から生まれてくる。 オーブンでパンを焼くのもお得意。 来年の展示会に際してはクッキーを焼いてくれるかも。 |
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山口さんの仕事場には、材料となる木がたくさん保管されている。 栗、クルミ、ナラ、桐、チークなど。 これらの材から削り出された作品が、来年4月、竹林で催される「山口和宏木工展」に並ぶことになる。 今、自分の中では栗とチーク材がブームなのだという。 |
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ところでここ「うきは」には名所も多い。Makiとも縁の深いぶどうのたねのほか、古道具四月の魚、うどん屋井戸、柿豚のRiverwild、装飾古墳の日岡古墳 etc。温泉もいろいろ。そういえばラッピングコーディネータの沼田みよりさんもここうきは在住。怪人も多くて楽しい土地だ。 明後日(16日)からぶどうのたねでMaki展示会もあることだし、ちょっと足を伸ばして訪ねてごらんになるといい。 |
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スペシャルランチのタンドール・ロール。 この柿崎友美さん、先日発売の「るるぶ」あきる野版にも登場している。実物に会いたい人は日曜に来店を!! |
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晩秋の陽を浴びつつ、真木千秋のお話会。 ストールの手入れや洗濯の仕方を実演。 |
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真木雅子のカゴ編み熱血指導。 さすが指導歴40年の経験と迫力で、受講者の注意を釘付け。 |
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母屋二階の展示。 ボビン(糸巻き)や写真や映像…。 ディレクターは服部謙二郎。 好評だったので11日の日曜まで公開。 |
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枯葉が風に舞う中、母屋で椅子張りワークショップ。 みなさん、お気に入りの布を選び、上手に張っておられた。 |
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落ち葉で遊ぶナルちゃん。
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ナーシ絹のニット帽子とマフラーをお買い上げのソラ君。 | ||||||||||||||||||||
ひさしの落ち葉を掃く私ぱるば。 高いところの作業は、見晴らしが良いしスリルもあるから好きである(××とニワトリ)。 秋だから掃くそばから落ち葉が舞い降りてくる。 |
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オープンハウスの前日といえば一年で一番忙しい日。 なにしろ敷地六百坪、総床面積六十坪(たぶん)をフルに活用するから、準備も大変なのだ。 助っ人二名を加えた総勢13名で朝から作業に勤しむ。 その様子をフォトレポート。 |
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静岡から駆けつけた強力助っ人・船附(ふなつき)クン。 今年は柿が豊作なので、来展のみなさんに差し上げようとの算段。 この柿は「禅寺丸(ぜんじまる)」という種類。小田急線「柿生」駅近くの王禅寺が発祥と言われ、五十年ほど前までは甘柿の主流だった。素朴な甘みが魅力。 |
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裏口にも看板を立てる。 写真の右上が竹林。 ヤフーマップではこのあたり。 駅方面から来た場合、右手に見える。 しかしこの看板よりも左端に見える「ちかんに注意」のほうがずっと目立つ。このチカン看板、正面入口脇にもひとつある。コレが見えたら竹林だと思って良い。(写真の人物とは無関係) |
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初めてカメラの潜入する「仕上室」。Makiの大奥と呼ばれている。 展示作の仕上げに余念がない。 |
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キッチンでパニールを作るラケッシュ君。 パニールというのはカテージチーズで、インドのベジタリアンには欠かせないタンパク源。現地では手軽に買えるが、日本では手作りするほかない。 牛乳を煮立てて、レモン汁を入れ、固形分を分離する。 写真はレモン果汁を入れているところ。手前はできたてのパニール。これから重石を載せて水切りする。 明日からのタンドール・ロールに使われる。 |
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母屋二階のディスプレー風景。 ナーシ絹の糸を張り、織サンプルを展示しているところ。 秋の日はつるべ落とし。作業はまだまだ続く。ただ今の時刻、19時35分。 |
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10月14日に仕込んだ藍。 紆余曲折を経て、やっと建つ。二週間以上かかった。 結局、壺草苑・村田氏の「誘い」が効いて、その後順調に発酵が進んだのであった。 昨日、無事、最終のカサ上げを終了する。カサ上げというのは、灰汁を加えて藍液の嵩(かさ)を上げることだ。 そして今日、晴れて試し染め! |
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まずは赤城の節糸を入れてみる。 手引きの絹糸だ。 |
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藍甕にしばらく漬け、引き上げて、よく絞る。 | |||||||||||||||||||||||
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今日は五カセほど試し染め。 まさしく藍は建っている。 これは一度染めただけだから、色は薄め。 好みの濃さになるまで重ね染めする。 |
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空気に触れさせ酸化させる。 そうして初めて青味の色が現れる。 |
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水で洗って、更に酸化させる。 | |||||||||||||||||||||||
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余勢を駆って、インドの手織り絹地(ミュージアムピース)を染めてみる。 沖縄のフクギで黄色く染めてたもの。 |
黄+青で緑。 これは明後日からのオープンハウス+Makiの秋にて入口を飾る幡(ハタ)になる。 |
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雨の中、群馬・桐生の新井淳一氏宅を訪ねる。 来年三月に迫った「新井淳一展」に向けての準備だ。 何度かお伝えしているように、今度のテーマは「生成」。 到着するや、さっそく新井氏から生成の生地を見せられる左から真木千秋、大村恭子、服部謙二郎。 氏が倉庫から引っ張り出したもので、木綿とウールが交織されている。 織物の里・桐生の技術と新井氏の斬新な発想から生まれたものだ。 どんな使い方ができるのか、触りながら考える真木千秋である。 生成だから、染めてみたい人もいるだろう。 染めを施すと、同じ生地の中でも素材の違いによって染まり具合が異なってくる。 たとえば草木染めなら、木綿よりウールの方が濃色に染まる。そこに予期せぬ陰影が現れる。 あるいは、染液の温湯によって糸に縮絨が起こり、立体的な構造になる。 その辺は使う人それぞれに楽しんでもらいたい。 私邸に隣接する大倉庫に招じ入れられる。 そこに眠っているのは、20〜30年前の、主に自然素材を使った新井氏作の布々。 何千反あるのかわからない。 あまりのスゴさにしばし途方に暮れる真木千秋。 鬼ヶ島の宝庫のようだ。 やがて三人で布の山に分け入る。 雨天で外光に乏しく、裸電球ひとつでは、生地の微妙な構造もなかなか見分けがたい。 それでも一時間半ほどの探検で、注目すべき生成布を二十点ほど発見。 風合いの幅がすごい。 赤ちゃんの柔肌のようなものから、ラグに使えそうな強靱なものまで。 中には、二十数年前、真木千秋がNY五番街の某ブティックで服地として見かけ、心をときめかせたものも。 布は車に積み込み、後日、五日市の竹林で仕上げ作業だ。 今日探検したのは表層の一部分だけ。 その奥にはどんな布が隠れているのだろうか。 この大倉庫のほか、布蔵はあと三つほどある。 桐生通いはまだまだ続く。 |
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藍を仕込んで、今日で四日目。 朝夕二度、撹拌し、液温とphを計る。 今後の参考のため、各回の状況を記載。 |
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五年前の藍建てと比べると、液温は高めに経過するが、phは三日目までほとんど変化がない。(16日夕の11.9は誤差の範囲内)。 先生の村田氏によると、phに変化がないのはむしろ好ましい。 液温の維持が最大の難関だったのだが、上手く経過する。やはり室(ムロ)と二枚の電気敷布が効いたのか。一枚でも良かったかな。ただし、こうした電気敷布の使用法はメーカー推奨外なので、皆さんくれぐれも真似なさらぬように。 本日、四日目にして、朝からアンモニア臭・発酵臭が漂い、撹拌後しばらく経つと、液面にご覧のような油膜状のものや黄色っぽい微少な点々が現れる(写真右)。五年前の三日目を彷彿させるような状況で、これは「来たな♪」という感じ。 村田氏に電話して様子を伝えると、順調ですねというお答え。やっと藍建菌が目を覚まし、活動を開始する段階。今夕か明朝にも中石投入だが、さあどちらにするか、う〜ん難しいですねぇ、と村田氏。この辺が発酵建ての、難しく、また楽しいところだ。 村田氏の指示により、液温を下げるため、電気敷布のスイッチを切り、蓋を少々開けて放置する。 30℃くらいが藍建ての適温とのこと。 |
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藍建てを試みる。 五年ぶりのことだ。 前回02年のことは、こちらに出ている。 今回はずっと条件が悪い。 十月も半ばを迎え、気温がグッと下がっている。 それなのに屋外で藍を建てようというのだ。 場所は母屋入口脇の室(ムロ)。真木千秋が室にもぐり込み、電気敷布などを使って保温対策を講じている。 |
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これがスクモ。 藍草を発酵させたものだ。 言ってみれば、藍草の堆肥みたいなもので、青味はまったく無い。 これを用いて、染織家は藍を建てる。 このスクモは五年前に徳島の藍師から一俵購入したもの。 前回はその三分の一を使ったが、今回も同量使う。 五年たってだいぶ乾燥したが、この状態だといくらでも保存できるという。 |
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右上の白シャツ姿が、先生の村田徳行さん。 青梅・壺草苑の主である。 伝統的な灰汁発酵建てで藍染をしている今日では貴重な紺屋さんだ。 今回もこの村田さんから、木灰や石灰、フスマといった基本資材を分けてもらう。 そればかりか、藍建て当日には駆けつけていろいろ指導してくれる。 まっこと、おんぶにだっこの藍建てだ。 写真はスクモに温めた灰汁を注ぎ、手で練っているところ。 特に凝固した部分をほぐす。 必須の作業ではないが、これをしておくと発酵が早まるという。 今後の参考のために記しておくと、灰汁は、2番、3番、4番の混合。 液温は適当で良いが、今回は55℃。 |
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三十分ほど練るが、この段階では手は全く青くならない。 藍の色素が還元されていないので、染着しないのだ。 練ったスクモを藍甕に入れる。 甕と言ってもプラスチック製で、取り回しは楽だが、風情はない。 五年間使わなかったので、前もって中をよく洗い、殺菌のため内壁に石灰を振る。 振った石灰の量は覚えておく必要がある。 |
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その上から、加温した灰汁を約100リットル注ぎ入れる。 灰汁は、2番、3番、4番を同量配合したもの。 液温は60℃近く。気温が低いので夏場より温度を高めにする。 灰汁は一昨日から準備する。 村田さんから分けてもらった25kgの木灰から、五回に渡って灰汁を取る。1番から5番まで取り分け、phは1番が12.8。以下、回を追うごとに下がって、最後の5番は12.0。 加温するとphは下がって11.6。甕に注ぐと、スクモの影響で更に下がり、11.0。 |
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よく撹拌した後、アルカリ度を上げるために石灰を投入。 これを元石(もといし)と言う。 今回は三合半入れる。 それによってphは11.8にまで上昇。 村田氏は元来、ph計は使わない。 それにウチのph計は安物で、その信頼性も定かではない。 これら数値はあくまでも目安。 |
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次に、藍建菌の食料となる酒とフスマを入れる段取りだ。 しかし今回はフスマをスキップすることにする。 というのも、フスマは遅効性なので、このような低温下の藍建てには向かないだろうと村田氏が判断したため。 その代わり、より即効性の期待できる日本酒を多目に入れる。 銘柄は地元の喜正。 量は4合。 |
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今回の最大のポイントは、これから3〜4日間の保温だという。 仕込み終了時の液温は45℃。 数日間は30℃以上の液温をキープしないといけない。 天気情報によると、ここ五日市は現在、早朝の気温が13℃くらいまで下がる。 そんな厳しい状況下、屋外で藍が建ったらたいしたものだ、と村田氏はのたまふ。 う〜ん、我々は不可能に挑戦しようとしているのだろうか!? ともあれ、ありとあらゆる防寒具を身に纏った藍甕。 果たして数日後、晴れて藍の華を咲かせるであろうか? |
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東京駒場の日本民芸館で開催中の「インド・大地の布」展。 これは民族染織研究家・岩立広子さんのコレクションを紹介するものだ。岩立さんのインド染織展が民芸館で開かれるのは、これで三度目。前回は96年であった。 民芸館・二階の展示スペースほとんどを使い、岩立さんがここ三十数年・七十回を越える渡印で集めたインド亜大陸東西南北の染織品四百点あまりが並ぶ。日本はもちろんインド本国でもこれだけの染作品が一堂に会するということはなかなかあるまい。布に関心のある人は必見。 18世紀から現代に至る、精緻を極めた手仕事の数々は圧巻。北インド・パシミナ綴れ織り「王者のコート」、東インド「夢のジャムダニ・サリー」、驚異的な刺繍作品の数々… 現代物ではニルーの同級生タコールによる「カディのサリー」など秀逸。個人的には北西インドのカラフルなターバンが一番欲しかったかな。 ちょっと残念だったのは作品の解説が簡単すぎること。布の材質や染材の表示があったらもっと楽しかったろう。 同時に発刊された美麗写真集「インド・大地の布」を手に参観されると良いかも。(同書についてはブックレビューにてお伝えする予定) |
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それから、まあ、当然のことではあるが、「展示品には手を触れないでください」も残念至極。織物って肌で鑑賞するもんだからね。上記の「王者」も「夢」も、ともにガラスケースの中。触りたい人は岩立さんとお友達になるほかあるまい。
2007年10月3日〜12月20日 日本民芸館 この展示会にあわせ、日本民芸協会の機関誌「民芸」10月号も特集を組み、記事とカラー図版で同展を紹介している。(写真下) |
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おかげさまで竹林Shopも今日10月1日で一周年を迎える。 そこで開店前、みんなで記念写真。 今日はスタッフも勢揃いしたので、ご参考までにご紹介いたそう; 後列左から、野田、大久保、田村、来住野、小林、服部、ラケッシュ。 前列左から、三田、松田、真木、大村。 あと、写真を撮っているのが私ぱるば。 みなさん、これからもごひいきのほどを。 しかし、昨年もそうだったが、どうもこの日は天気がイマイチ。これは別に弊店の前途を暗示しているというわけではなく、単にこの時期が秋霖の候であるからだ(と思う)。 しかるに、この悪天をモノともせずご来店のお客さんには、特別待遇が待っていたのである。 |
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一周年謝恩freeランチだ。 北インドの寺院でよく見られるスタイルの給食。 祭など特別の機会に、善男善女に無料でふるまわれる。 今日はジャガイモのカレーと、サラダ、プーリー(揚げパン)、フルーツ、そしてチャイ。 揚げたてのプーリーは香ばしくてすこぶる美味。 しかもおかわり自由の食べ放題! カレーを盛った皿、ちょっと変わった風情だが、これは沙羅の葉でできている。別に「沙羅の皿」と洒落たわけじゃなくて、寺院でもこうして給されるのだ。 沙羅と言えばタッサーシルクの食樹でもある。 じつはこの企画、昨日の朝、考えついたもの。 ホームページでのみ告知した。こまめにチェックしているとトクをするのである。 なかなか好評だったので、また来年やるかも。 食べ損ねた人は、またそのときに!! |
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