12月21日(月) 渡印の準備
師走も半ばを過ぎ、各地から大雪の便りの届く今日この頃。
ここ関東地方、ことに東京は連日ひたぶるに良い天気。
寒いんだけど、凜とした空気が気持ち良い。
そんな中、真木千秋始め三名が明日からインドに渡る。
今、その準備の最終段階だ。
以下、真木千秋から渡印前のご挨拶;ついに霜が降りた竹の家。すっかり冬型の良いお天気の日々。
寒いけれど空気が良くて、山もきれいで、この時期にインドに行くのは淋しいような気がするときもあります。
午前中によく日が差すので、インド行きの荷物の準備。
黄色は竹の家で染めた糸。今年はよくフクギで染めました。
竹の家でも良く染まって感動しました。もちろん西表でも。
黄緑は、この夏の藍の生葉染めにフクギを重ねて染めたもの。
ピンクは紅花です。
糸はいずれも赤城の座繰り糸。
これらをスーツケースに詰め込んでインドに行ってまいります!
特に奇抜なものはつくれないと思いますが、
心がちょっとうきうきするような、
それか、すこ〜し落ち着くような?
...............
そんなストールや布がつくれたらと思います。
2010年もどうぞよろしくおつきあいください。
1月2月はだいたいインドにて、織物作りをしています。真木千秋より
11月27日(金) 明日から青山展
明日から秋の青山展。(11/28〜12/3)
西表から帰還したばかりの真木千秋以下4名のスタッフが、朝から展示作業に勤しんでいる。
以下は真木千秋から伝言;
飾りつけ、たけなわです。
外は寒いけど、お天気で、会場のすりガラスから明るく温かい光が入って、作業も快適です。
秋冬の展示会なので、ナーシ絹×ウールの布などで作った服やストールなど、温かい雰囲気です。
インドからついこのあいだ届いたものも。
「あめつち」のモコモコの布を長細いクッションに仕立てたり、反物も沢山そろえました。
みんなでチクチク縫った小さな敷き布や、小物なども間に合いました。
お茶やお菓子(ラケッシュ手製)を用意してお待ちしています。※明28日は真木千秋在廊。29〜12/3は田中ぱるば在廊。
入って正面には、小部屋のような空間。
厚手のナーシ絹地を敷物のようにして、その上に様々な形や材質のクッション。
靴を脱いでくつろいでいただいてもOK。
ストール■stole
かすみ空羽(あきは) パープルグレー
服■garment
コート二重エリ
ウール×ナーシ絹 二重織り
11月6日(金) オープンハウス2009
今年は10月31日から11月3日まで、四日間のオープンハウス。
ちょっと寒い日が多かったかも。
それでも晴れた日の抜けるような青空はこの時期ならではのもの。
初日、ヒルギを煮出す真木千秋。
赤系の色を出すには、煮出してから時間を置くと良い。
秋の焚き火はことのほか楽しい。
残り火の焼き芋も美味しかった。
10月31日(土) 直前準備
10月30日(金) 明日からオープンハウス
オープンハウス初日を明日土曜に控え、各員、奮励努力の日々である。
布の展示はShopと母屋二階の二箇所。
これだけMaki布だらけになるのも、オープンハウスの時だけだ。
その様子をちょっとお伝えしよう。
それから書き忘れたけれども、明日2PMより真木千秋による映像トーク「ヒマラヤの麓を訪ねて」がある。
これは今年の夏、真木千秋がインド北部の山中を訪ねた折のものだが、外国人は滅多に訪れない秘境の話だ。
我々の祖先もかくやと思わせる、ホントにディープなインドの営みが垣間見られる。
これは必聴!!
母屋二階のディスプレー作業。
かつては蚕室だった50畳の広間だ。
布使いの提案も盛り込みつつ。
「ズシとニワトリは高いところが好き」の図師潤子。
Shopの展示風景。
オープンハウスオリジナル
左:幅23×輪の長さ60p
右:幅22×輪の長さ70p
素材:ナーシシルク ウール
(右側のみ黄繭も使用)
¥8000
みんなの大好きな「あめつち」の布でクッションを作製。
10月28日(水) ヒルギ&ちくちくマフラー
オープンハウス最終日(11/3)のワークショップ「草木で染める」。
今年はスペシャルだ。
西表島のヒルギで染める。
河口など水辺に生育する植物で、その樹皮が良い染料になる。
赤褐色を染める。
左写真は先日、紅露工房から送られてきたヒルギの樹皮。
赤くて良い色が出そう。
ワークショップでは絹布を染める。マフラーにもできる。
残席はわずかだが、見学するだけでも楽しいはず。
右写真はオープンハウス・オリジナルの「ちくちくマフラー」。
ナーシ絹布などをちくちくと縫って、縮絨(しゅくじゅう)したりと、まことに楽しい作業であるらしい。(9450円〜)
そのほかナーシの布でつくった簡単な巾着や、「あめつち」でつくったクッションなども。
10月27日(火) アフリカの機
台風が遠くを通り過ぎて、さわやかな一日。
みんないそいそとオープンハウスの準備に励む。
庭ではアフリカの機(はた)。
アフリカのラフィア(麻)を織る機をヒントにしたものだ。
こんなふうに、木の枝をそのまま使っていた。(写真左上)
とは言っても、こんなにうまい具合の木の枝はなかなか無い。
じつはこれ、木こりの山崎和彦(通称ヤマ)が持って来たもの。
ヤマは酒井美和(スタジオスタッフ)の夫で、林太郎の父親に当たる。
隣村・檜原村山中の崖によじのぼって切り出してきた。
なおヤマはオープンハウス中、駐車場係を努めるそうだから、見かけたら労をねぎらってやってほしい。
写真左上で作業しているのはラケッシュ。
脚の接合部(写真左下)に使っているヒモは、ヒマラヤ産の植物繊維だ。
これは「絲通信09年秋号」で真木千秋が由来を述べているが、今年の夏にヒマラヤ山麓の村を訪ねた時にもらってきたもの。
それを藍などで染めてヒモにしてみた。
なお「絲通信」はまだ残部があるので、もらってない人はオープンハウス会場にてゲットしていただきたい。
右写真は、その機にタテ糸をかける真木千秋。
「木の枝で作るこんなシンプルな機から、アフリカの力強く繊細な布が織られるなんてねえ…」と真木千秋。
この機の全貌は、来てのお楽しみ。
10月26日(月) 木の葉の皿
今週土曜から始まる竹林オープンハウス。
その三日目(11月2日)には真木雅子によるカゴ編みワークショップがある。
真木雅子といえば、その名から察せられるごとく真木千秋の母親である。
バスケタリーひと筋に四十有余年。
まあ身内で言うのもなんだが、「斯界の第一人者」ということになっている。
自らカゴを編むばかりでなく、人に教えることも大好き。
現在、東京・小金井市でラタンアートスクールというのを主宰している。
弟子が日本中に二千人くらいいるそうだ。
そんなパワフルママであるからして、真木テキスタイルがオープンハウスをやるときには、カゴ編み材料持参でお出ましになるのである。
そして、自らデザインしたバスケタリーを参加者の皆さんと一緒に編むわけだ。
作品は毎年違う。昨年は「丸い柄付の多目的カゴ」であった。
今年は「木の葉型の菓子皿」(写真上)。
材料はバゴバゴという、南方のアケビ科の植物だ。
長さは20cmくらい。
これを二時間くらいかけて編む。
和菓子などを盛りつけると特に美しい。
壁面にピンナップしても面白い。
ひとつだけだと淋しいので、今回は各自二つ分の材料をつけてくれるという。
ワークショップでひとつ作り、もうひとつは家でゆっくり作る。
真木雅子の熱血指導も見物だ。
写真下は一昨年の模様。
まさにこの母にしてこの…である。
申し込みはこちらを参照。
9月16日(水) ちくちくワークショップ
昨日終了したえみおわす展。
たくさんの皆さんにおいでいただき、スタジオも久々に賑わったのであった。
普段とは違って若い人々が多く、おもいおもいに竹林を楽しんでいかれたようであった。
ところで、えみおわす展では毎回ワークショップを開催する。
昨年はパンツ。
今年は脚絆であった。
脚絆(きゃはん)って知ってる?
足首から上にかけて巻く布だ。
水田順ちゃんの指導で十数人が参加。
初秋の日差しを縁側に受けながら、皆さん熱心にちくちくやっていた。
以下は当スタジオ・キュレーター石田紀佳の解説;
ひたすらどこまで細かく縫えるか、をテーマにみなさん脚絆を手縫いしました。
できあがった脚絆を脚にまくと、脚が気持ちよくて疲れない。
ラオスのレンテン族の女の人たちの民族衣装のひとつの脚絆に、靴下も自分でつくりたいと思っていた順子さんはひかれたそうです。
40cm巾ほどで1mの長さの布をナナメにたって、紐をつけてかがっていくだけです。
布はタイの茶綿とラオスの藍。
おもしろかったのは、レンテンの人たちはまち針を使わないということ。
でも参加のみんなはまち針になれているので最初とまどいました。
「できるだけ道具を少なくしてやってみる」と発見があると順子さんはいいます。
アイロンもつかわず、手と針と糸だけでつくります。物差しもなくても、体の一部を物差しにしてはかります。
三時間はあっというまでしたが、ひたすら細かくしたのでほとんどの人は半分だけの仕上がりで、あとはお持ち帰り。
9月9日(水) 今日から「えみおわす展」 |
一昨日、インドより帰国の真木千秋。
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9月3日(木) 酵素絞り
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