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いといと雑記帳 13春/12秋/12夏/12春/11秋/11夏/11春/10後/10前/09後/09前/08後/08前/07後/07前/06後/06前/05後/05前/04後/04前/03後/03前/02後/02前/99/98/97/96
竹林日誌 10前/09後/09前/08後/08前/07秋/07夏/07春/06秋/06夏/06春/05秋/05夏/05春/04秋/ 04夏/04春/03秋/03夏/03春/02後/02前/01/99-00/「建設篇」
5月17日(金) 上ノ畑ニ居リマス |
6月4日(火) マンゴーの収穫 天竺國のお話。 ganga工房のある北インドにも、マンゴーのシーズンが訪れたようだ。 私たちの滞在していた4月も青果商の店頭にはマンゴーが並んでいたが、それは南方産であった。 新工房の敷地は、別名「マンゴーガーデン」。 現ganga工房から車で15分ほどの所にあって、七十数本のマンゴー樹を数える。 まだ工事前で柵も無く、出入り自由。 近所の人々にとってはマンゴー取り放題の「エデンの園」である。 そこで、無くなっちゃう前に、ganga工房一行も収穫にでかける。 マンゴーというのは成熟果も甘美だが、インド人にとっては野菜としても大事な果実だ。青い実を漬物にする。 上写真はマンゴー樹に上るラケッシュ母。さすがにサリーではなくてパンジャビドレス姿だ。 下写真は、母の落としたマンゴーを樹下で拾い集めるサンギータ(ラケッシュ姉)。 これから漬物にするのである。 もちろん無農薬。って言うか今のところ誰も世話していない。 今年は「生り年」ではないらしく、昨年ほど果実は多くないという。 マンゴー漬はインドでも代表的なピクルスだ。 青いマンゴーをダイスに切り、ターメリックや赤唐辛子、フェンネル、フェヌグリーク等のスパイスと、塩、マスタードオイルとともに漬け込む。 ほんの一切れ口にするだけで、青マンゴーの強烈な酸味と、スパイスの辛みによって、アナタは一気にインド世界までブッ飛ぶのである。(飛行機なしで) ご飯とダール(豆カレー)、そしてマンゴーピクルスさえあれば、立派な食事になる。インド人にとっては「ご飯+味噌汁+お新香」という感じ。 このマンゴーガーデン初の自家製ピクルスは、本年十月末に予定されている竹林イベントにて、みなさんの食膳に供されるであろう。(希望者には) |
6月15日(土) 貴婦人と一角獣 遅まきながら、東京・乃木坂の新国立美術館で開催中の「貴婦人と一角獣」展を見学。 一番鮮やかに残っていたのが、藍色。 赤は西洋茜とブラジルウッドで染めているという。これも濃淡いろいろ。ただ、濃い部分でも、真紅というより、肉色という感じだ。おそらく往時はもっと濃色だったのであろう。 |
繊維素材は羊毛と絹とあった。 |
6月17日(月) 藍の芽 |
6月18日(火) 繭が来た 2013 昨17日、八王子の長田養蚕から春繭が届く。 生産者の長田誠一氏(写真上・真ん中)とその奥方の晶さん(写真上・左側)が二人で届けてくれた。 今月8日に上簇(じょうぞく)し、先週の中ごろに繭となる。 上簇とは、繭を作るため蚕を蔟(まぶし)に上げること。蔟というのは、繭を作るための「小部屋」だ。かつて農村では日常用語だったこうした言葉も、今では死語となりつつある。 昨日もちょっと触れたが、今年5月の日焼け(無降雨)は、長田家にとっても尋常ではなかったらしい。 雨が降らず、露も降りなかったため、桑葉の成長が悪かった。 それで蚕もあまり大きくならず、繭が小振りだということだ。 ただ、上簇してからは、気温も高目に安定し、繭づくりには好適だった。気温が下がると蚕は繭づくりを一時停止し、そのせいでムラができたりするのだ。 蚕の品種は春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)。迫力の名前だが、開発に鐘紡が関わっているのであろう。モノの頁によると、繭糸長1,447m、繭糸繊度 3.1デニール内外、だそうだ。今年は繭が小振りだから繊度も小さいかも。 長田家は現在、年に二度、養蚕を手懸けている。春蚕(はるご)と秋蚕(あきご)だ。 8月下旬に卵を孵化させて秋蚕をスタートさせるとのこと。 春繭が来て、翌日の今日からはみんなで糸繰り作業だ。 春繭の生糸はMakiにとって欠くことのできない糸素材なのである。 写真下、右から秋田由紀子&真木千秋が糸を繰り、左手のラケッシュがカセ上げをしている。詳しくはこちらを参照。 |
6月20日(木) 新車納入 |
7月1日(月) 竹林織女
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7月6日(土) 梅雨明けの精進料理 今日、関東甲信越が梅雨明けしたらしい。 今年は、梅雨入りも5月末でえらく早かったが、梅雨明けも平年より半月早い。 通常は梅雨明け十日と言って、梅雨が明けるとカーッという青空が数日続くものだが、今日は陽も出ず、ただ暑いだけであった。 そして明日は七夕。 竹林カフェ前に竹が一本。ささやかな七夕飾りがある。(写真上) この竹、じつは特別にあつらえたわけではない。 先月だったか、生えてきたものだ。 孟宗竹なんだけれども、かなり小振り。それが竹藪からポツンと離れて生えてきた。 本来ならば除去するところだが、ちょうどカディ+マンガルギリ展もあるし、七夕でもあるし、そのまま飾りに使おうということになる。 真木千秋が色紙で飾りを作ったり、短冊を用意してお客さんに願い事を書いてもらったりして、楚々たる七夕飾りになっている。 そしてカフェでは、シェフ・ラケッシュによる、インド精進料理。 これはインドの寺院で善男善女に供されるものだ。 主食は揚げパン。今回はホウレン草を練り込んで緑色だ。 カレーはジャガイモカレー。精進料理なのでタマネギやニンニクは使わない。禅門の「不許葷酒入山門」と同じだ。(葷というのはネギ科の植物)。 カレーの左にあるのは黒ヒヨコ豆。通常ヒヨコ豆は黄白色だが、これは皮付きなので黒い。その手前はサラダ。 左下の白い物体はインドのデザート「ハルワ」。セモリナ粉にギー(精製バター)、砂糖、アーモンド、カシューナッツ、レーズン、ココナツを混ぜて作る。 注目すべきは器。カレーとヒヨコ豆とサラダは、熊谷幸治氏の土器を使っている。これが一段とインドの寺院料理を引き立てるのである。 久しぶりにラケッシュのランチをご賞味あれ。1000円。チャイ+バルフィ(これもデザート)付きで1300円。来週木曜(7月11日)まで。 |
7月9日(火) 藍の定植 |
7月30日(火) 機を作る |
8月1日(木) ganga工房のタテ糸づくり 昨日、真木千秋とラケッシュがganga工房到着。 やはりこちらの湿度には驚いていた。 洗濯物もなかなか乾かない。 ただ、最高気温は30℃前後だから、インド人にとってはけっこうしのぎやすい気候であるらしい。 肌も潤っている感じ。 ときどき降雨もあるので、もっぱら屋根の下での作業だ。 さっそくストールのタテ糸づくりに励む真木千秋。(写真上) シルクのストールだ。 ウールから始まったganga工房であるが、五年目を迎え、最近はすっかりシルク織も定着してきた。 なにより、素材から手懸けられるのが良い。 写真下は、工房で藍染した絹糸。 四段重ねになっているが、その一番上が、gangaシルクだ。 前回の日誌でもちょっとご紹介したが、原料は隣村マンジュリでできた繭だ。それを工房で糸に挽いている。一番新鮮であるせいか、藍の色合いも良い。 上から二番目はニスタリ種(熱帯黄繭)の生糸、三番目は赤城の節糸、一番下が竹林の春繭糸だ。 この藍も、工房で育てたインド藍。 それを、半発酵の手法で染めたものだ。 生葉染めや本藍建てとはまた色合いが違っている。 ややグレーがかった藍だから、秋物のストールに合いそうだ。 |
8月2日(金) 草々の話 夕方、久しぶりに、新工房の敷地へ出かける。 雨期の真っ最中だから、草がすごい。 日本もこの時期、畑は草との戦いだ。私ぱるばもインドに発つ前、二日がかりで除草に励んだものだった。 敷地に着くと、さっそくみんなで草むしり。(写真上) なんとなくチマチマやっているのは、とある作物の芽が出たところだからだ。 どんな作物かというと、藍草。 インド藍だ。写真中に見るごとく、マメ科の植物だ。五日市で育てているタデ科の藍とはまったく別種の草である。草というより多年生の小灌木なのだが。 一月ほど前、工房の女衆が種まきをした。 写真上の右端、赤いサリー姿がラケッシュの祖母。一緒に種まきをしたそうだ。緑の指を持つ人である。畑づくりの達人だ。 このあたりがそのうち藍畑になる。 ここはganga工房の土地なんだけど、近所の農民が2〜3人、堂々と草刈をしている。(写真下)。牛や水牛の餌にするのであろう。 それにしても、地主である我々が現れても一向遠慮する気配がない。 ラケッシュ祖母がスパイになっていろいろ聞き出したところ… 元の地主が小遣い稼ぎをしているらしい。二百坪あたり千ルピーで草を「分譲」しているのだ。 もちろん、元地主にはもはや何の権利もない。それでも、長年の習癖はなかなか抜けないらしい。草ばかりでなく、マンゴーやジャックフルーツもどっさり車で持って行ったという。 ま、我々も今のところ、手に余るしな。果物も草も。せいぜい有効利用してもらおう。 それにしても、雑草が収入源になるというのはチト面白い。 そういえば、ヒマラヤの山村では、女たちが毎日、何時間もかけて、急斜面で草を刈り、頭に乗っけて、愛牛たちのもとへ運んでいるのだ。それに比べればずっと楽であろう。 新工房完成の暁には、牛もやってくるらしい。ラケッシュに聞くと、二頭くらいは欲しいという。山羊とか羊じゃなくて牛、というところがやっぱりインドだ。 牛二頭か、牛+水牛か。「牛は聖獣だから必ず欲しい。水牛の乳は濃厚だが脂肪分が多いので太る」とのこと。私としては水牛も興味あるのだが。 それから鶏も。毎日新鮮な卵が採れる。そもそもインドは鶏の故郷で、チキン料理も名物だ。ついでに孔雀もと言ったら、インドの国鳥だからと却下される。七面鳥とか、駝鳥とか、良いかも。犬も番犬で四匹ほど。馬とかいう意見もある。 三千坪ほどあるから、今のところは好きなことが言えるのである。駱駝とか象は、さすがにない。 |
8月4日(日) スタジオ・ムンバイにて |
8月6日(火) スタジオ・ムンバイの迫力 |
8月7日(水) 機織り鳥 |
8月8日(木) 近所の糸屋 |
8月9日(金) できたてクールビズ ただ今、デリー空港。 今夜のJAL便で帰国予定だ。 その前に、できたてのクールビズをご紹介しよう。 写真は今日の11時、デラドン空港で撮ったもの。 問題のシャツはその45分前に仕立て上がったばかり。 素材は緑がかったグレーの綿カディ。 しっかりした生地で、酷使にも耐えそう。 デザインのポイントは、襟無しの丸首と、ポケットだ。 首が広く開いていると、雨期のインドみたいにムシムシしていても快適。 襟無しの丸首は、見た目もスッキリで、愛嬌がある。 そして、男の仕事着は、ポケットが必須だ。 サファリジャケットなんか四つもついている。 今回は、胸にひとつ、下に二つ、つけてみた。 特に飛行機で移動する時なんか便利。 搭乗券とか、出入国書類とか、パスポートとか、荷物タグとか、ラウンジチケットとか、メガネとか、ペンとか、とにかくいろんなモノが頻繁に出入りする。 日本は猛暑らしいから、しばらく人体実験してみて、合格だったら、来年のカディ展あたりにお目見えかな。 |
8月18日(日) まきちあきのインド絵日記
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8月22日(木) まきちあきのインド絵日記
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8月23日(金) まきちあきのインド絵日記
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8月24日(土) まきちあきのインド絵日記
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8月26日(月) まきちあきのインド絵日記
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8月29日(木) こっちの藍 |
8月30日(金) まきちあきのインド絵日記
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9月1日(金) まきちあきのインド絵日記
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9月2日(月) ねじまき雲
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9月3日(火) 着ることの意味
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9月5日(木) まきちあきのインド絵日記
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9月7日(土) まきちあきのインド絵日記
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9月13日(金) まきちあきのインド絵日記
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9月16日(月) まきちあきのインド絵日記
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9月20日(金) まきちあきのインド絵日記
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